浄土真宗本願寺派全国児童養護施設連絡協議会(通称 全養本派クラブ)について
児童養護施設は、全国に約600施設あり、児童福祉法第41条に定められた「保護者のない児童、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させ、これを養護し、あわせて、退所した者に対する相談、その他の自立のための援助することを目的とする」施設です。
そのなか、浄土真宗本願寺派の流れを汲む児童養護施設の協議会(浄土真宗本願寺派全国児童養護施設連絡協議会:通称「全養本派クラブ」)が、平成17年に発足されました。現在は15施設が加盟し「報恩感謝の心をもった、仏の子の育成をめざし、施設間の交流を通して研修、研鑽を重ね、施設職員の資質向上をはかる」ことを目的として、活動を行っています。
子どもたちが入所してくる理由は、さまざまです。中には、身の危険にさらされ、命からがら入所してくる子どももいます。
“「生きていたって何も良いことはない」「死んでしまいたい」”
と思ってしまう子どももいます。本当は一番親に甘えたい時期ではありますが、その厳しい状況においても、毎日明るく、力強く 生活しており、それに触れるたび私たちの方が勇気づけられます。
“さまざま理由で児童養護施設に入所してくる子どもたち”
そんな中、偶然の積み重ねにより、浄土真宗本願寺派の関係施設に入所してきた子どもたちと、その支援に携わることになった職員1人ひとりが、浄土真宗の“ み教え”にふれることによって、そのご縁を、よろこびと感じられる活動を目指しています。
当協議会が取り組む「児童念仏奉仕団」や、「龍谷大学・相愛大学の宗門大学オープンキャンパス」への参加、「卒園参拝」の企画など、参加した子どもたちは、とてもよろこび、にこやかな顔で施設に帰ってきます。先日も、それを体験した卒園児童が施設に顔を見せてくれた際、本願寺での思い出を笑顔で語ってくれていました。
この活動は、毎年、賛助会員様や支援団体の寄付金を活用し成り立っております。
“すべての子どもたちに、「生まれてきてよかった」と思ってもらえるように”
皆様からのご支援に心より感謝申しあげます。
最後に当協議会の活動を支えていただく賛助会員を募集いたしております。ご入会のほど何卒よろしくお願いいたします。
浄土真宗本願寺派全国児童養護施設連絡協議会 会長 堀 浄信